都市の周縁へ
そして
都市の切れ間の宙吊り地帯へ
沈黙の領域をあてもなく歩く
歴史から切り離されたその場所は
「いまだ見ぬ時の過去」として
不透明な静寂のなかでまどろんでいる
私は佇み
耳を澄ます
境界の果てに視線を凝らす
沈黙を採集するために